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TL;DR
- ビットコイン黎明期を記録した貴重なドキュメンタリー
- マウントゴックス事件以前の楽観的な空気を伝える
- ビットコインの理念と初期コミュニティの熱気
原題:ザ・ライズ・アンド・ライズ・オブ・ビットコイン(2014年)
監督:ニコラス・メルテン
黎明期の記録
2014年に公開された本作は、ビットコインの歴史を追ったドキュメンタリーです。サトシ・ナカモトのホワイトペーパー発表から、2014年初頭まで──ビットコインが「怪しいもの」から「革命的技術」として認知され始めた時期を記録しています。
制作時期の関係で、2014年2月のマウントゴックス破綻の詳細は含まれていませんが、それゆえに逆に「バブル以前」の純粋な熱気を伝えています。
観た当時の感想
「ビットコインに興味を持ち始めた頃に観たドキュメンタリー。技術よりも、初期コミュニティの熱意と理念が印象的でした。」— 映画レビュー(2017-09-26)
私がこの映画を観たのは、ビットコイン投資を始めたばかりの頃でした。価格の変動に一喜一憂していた時期に、この映画は「なぜビットコインが生まれたのか」という根本的な問いに立ち返らせてくれました。
ダニエルの旅
映画は、プログラマーのダニエル・メルテン(監督の兄弟)がビットコインの世界に足を踏み入れる旅として構成されています。マイニングから始まり、取引所、ビットコインATM、決済サービスなど、エコシステムの各側面を探索していきます。
個人の視点で描かれることで、複雑なテクノロジーが身近に感じられるようになっています。
登場する人物たち
映画には、ビットコイン界の重要人物たちが登場します。ビットコイン財団のメンバー、初期の取引所運営者、マイニング事業者──2014年時点での「ビットコイン有名人」たちです。
その後の経緯を知っている今となっては、彼らの発言を振り返るのは興味深い体験です。中には後に問題を起こした人物もいます。
初期の論争
映画は、ビットコインをめぐる初期の論争についても触れています。匿名性を利用した問題のある使い方があったことは、当時の批判の的でした。
映画は、この問題を避けずに描いています。ビットコインの中立性──善にも悪にも使える技術であること──を正直に伝えています。
マウントゴックスの予兆
映画の終盤、マウントゴックス取引所に問題が起きていることが示唆されます。出金遅延、技術的問題──破綻の予兆が描かれています。
2014年2月の破綻は映画完成後の出来事ですが、「何かがおかしい」という空気は映画にも記録されています。
理念の記録
この映画の最大の価値は、ビットコインの「理念」を記録していることです。中央銀行への不信、金融システムへの批判、個人の自由の追求──2008年金融危機への反発から生まれたビットコインの思想が、インタビューを通じて語られています。
価格投機ばかりが注目される現在、この原点を振り返ることには意義があります。
技術的な解説
映画には、ブロックチェーンやマイニングの技術的な解説も含まれています。2014年時点での説明なので、現在とは状況が異なる部分もありますが、基本原理は変わっていません。
初心者がビットコインの仕組みを理解するための入門としても機能します。
2014年と現在
映画制作時のビットコイン価格は数百ドル。現在と比べると隔世の感があります。映画に登場する人物たちの「ビットコインは将来もっと高くなる」という予言は、ある意味で的中しました。
しかし、「銀行システムに取って代わる」という当初の理念がどこまで実現したかは、議論の余地があります。
歴史資料として
現在の視点からは、この映画は「歴史資料」としての価値があります。ビットコインの黎明期がどのようなものだったか、どんな人々がいたか、どんな夢を描いていたか──これらを記録した貴重なドキュメントです。
仮想通貨に興味がある方は、一度は観ておくべき作品です。
こんな方におすすめ
- ビットコインの歴史を知りたい方
- 仮想通貨の理念を理解したい方
- ドキュメンタリー映画が好きな方
- 初期のビットコインコミュニティに興味がある方
仮想通貨投資を始める前に、この映画を観ておくと、投資の意味がより深く理解できるでしょう。
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