2025年ビットコイン価格予測:過去最高更新の可能性と市場動向分析

 2025年になりました。数年前とはうって変わって、ビットコインはその価値保存手段としての地位を強固にしつつあります。

 現在、ビットコインは99,382ドルで取引されています。市場の専門家の間では、2025年にビットコインが過去最高値を更新するとの予測が多く見られます。例えば、ギャラクシー・リサーチのレポートでは、2025年第4四半期にビットコインが18万5,000ドル(約2,900万円)に達する可能性が指摘されています。

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 このような予測の背景には、機関投資家や国家によるビットコインの採用が進むことが挙げられます。ナスダック100の企業や複数の国が、ビットコインをバランスシートや政府系ファンドに追加する動きが期待されています。また、米国での現物ビットコインETFの運用資産総額が2025年に2,500億ドル(約39.3兆円)を超えるとの見通しもあり、これらがビットコインの需要をさらに押し上げる要因となるでしょう。

 ビットコインは、インフレ耐性を持つ価値保存媒体として、その地位を確立しつつあります。国家や金融機関の参入が進むことで、その価値はさらに高まると考えられます。

 特に注目すべきは、アメリカでの「戦略的ビットコイン準備金」への動きです。2024年7月、ドナルド・トランプ氏は「アメリカをビットコイン超大国に」と掲げ、ビットコインの国家備蓄を提案しました。これを受け、シンシア・ルミス上院議員は、5年間で最大100万ビットコインを購入する法案草案を作成しています。

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 さらに、ビットコイン政策研究所(BPI)は、トランプ次期大統領が就任直後に提出予定の「戦略的ビットコイン準備金」に関する大統領令の草案をまとめ、その内容を公開しました。この草案では、米財務省の為替安定化基金(ESF)を通じてビットコインを取得・保有し、ドルの長期的安定と地位を支えることが提案されています。これらが実現されれば、本年中に1ビットコイン=1億円も夢ではないでしょうか。しかしそう易々と法案が通るはずもなく、その場合は、1ビットコイン=2,000万円〜3,000万円をピークに、今回の半減期相場は終了すると見ています。

 一方で、市場には不確実性も存在します。米国の金融政策や地政学的リスクなど、外部要因がビットコインの価格に影響を与える可能性があります。投資家は、短期的な価格変動に惑わされず、長期的な視点でビットコインの価値を評価することが重要です。

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本記事の内容は情報提供を目的としており、特定の投資行動を推奨するものではありません。最終的な判断はご自身の責任で行ってください。