なぜ仮想通貨界隈の古参は、暴落しても笑っているのか
はじめに
ビットコインが暴落するたびに、SNSでは阿鼻叫喚の声が上がります。「終わった」「もうダメだ」「やっぱり詐欺だった」——そんな悲観的なコメントが溢れます。
しかし、その一方で、なぜか笑っている人たちがいます。
2013年から、あるいはそれ以前からビットコインに関わってきた「古参」と呼ばれる人々。彼らは暴落を見ても動じず、むしろ「またか」とでも言いたげな余裕を見せています。
なぜでしょうか?
彼らは「何度も見てきた」から
最も単純な理由は、経験です。
ビットコインの歴史を振り返ると、「暴落」は日常茶飯事でした。
- 2011年:32ドル → 2ドル(-94%)
- 2013年:1,200ドル → 200ドル(-83%)
- 2014年:Mt.Gox破綻で大暴落
- 2017年:何度も30-40%の調整
そのたびに「ビットコインは終わった」と報道され、そのたびに復活してきました。何度も暴落を経験した人にとって、「今回の暴落」は特別なものではないのです。
信じているものが違う
もう一つ重要なのは、何を信じているかの違いです。
新規参入者の多くは「価格上昇」を期待してビットコインを買います。価格が目的であり、ビットコイン自体はただの手段です。
一方、古参の多くはビットコインの技術・思想に惹かれて参加しています。
- 中央管理者のいない通貨システム
- 検閲耐性と自己主権
- プログラム可能なお金
- 国家や銀行からの独立
これらの本質的な価値は、価格が50%下がっても変わりません。だから動じないのです。
「安く買えるチャンス」と捉える
長期的な上昇を確信している人にとって、暴落は買い増しのチャンスです。
「1BTC = 100万円」の時に買えなかった人が、「1BTC = 50万円」になれば、同じ予算で2倍の量を買えます。長期目線で見れば、これはラッキーなことです。
もちろん、さらに下がる可能性もあります。しかし、ビットコインが将来的に価値を持ち続けると信じているなら、安い時に買っておくのは合理的な行動です。
古参が笑っているのは、「またセールが始まった」と思っているからかもしれません。
ポジションサイズの違い
投資における心理的な余裕は、ポジションサイズに大きく依存します。
全財産をビットコインに投じた人が50%の暴落に見舞われれば、パニックになるのは当然です。生活がかかっているのですから。
しかし、資産の5-10%程度を仮想通貨に振り分けている人なら、50%下がっても全体で見れば2.5-5%の損失に過ぎません。これなら冷静でいられます。
古参の多くは、余剰資金で投資していることが多い。だから動じないのです。
「売る理由がない」という状態
もう一つ考えられるのは、そもそも売る予定がないということです。
ビットコインを「将来使うための資産」として保有している人にとって、今の価格は関係ありません。5年後、10年後に使うつもりなら、今日の価格が上がろうが下がろうが、見ているだけです。
株式投資でも、長期投資家は日々の値動きを気にしません。それと同じです。
コミュニティの力
古参には、同じ価値観を共有するコミュニティがあります。
暴落時にSNSで悲観論が溢れる中、彼らは仲間と「また来たね」「買い増しした」「今回も生き残ろう」と話しています。孤独ではないのです。
このコミュニティの存在は、精神的な支えとして非常に大きい。一人で耐えるのと、仲間と一緒に耐えるのでは、心理的な負担がまったく違います。
では、新規参入者はどうすればいいか
古参の心理を理解した上で、新規参入者へのアドバイスをまとめます。
1. 失っても構わない金額で始める
生活費や近い将来使う予定のお金を投じてはいけません。余剰資金の一部で参加しましょう。
2. 技術と思想を学ぶ
価格だけを追いかけていると、暴落時に信念が揺らぎます。ビットコインの本質を理解することで、心理的な耐性がつきます。
3. 長期目線を持つ
明日の価格を気にするのではなく、5年後、10年後を見据えましょう。短期トレーダーではなく、長期投資家として参加するのです。
4. コミュニティに参加する
同じ価値観を持つ人々とつながりましょう。一人で抱え込まないことが大切です。
おわりに
古参が暴落しても笑っているのは、無謀だからではありません。経験と知識と心理的な準備があるからです。
誰でも最初は「新規参入者」です。そこから学び、経験を積み、いつか自分も「暴落?またか」と笑える日が来るかもしれません。
そのためにも、今日から学び始めることをお勧めします。