仮想通貨懐疑論から支持へ──ビットコインが分岐点を迎える今、価値保存手段としての本質を再考する

仮想通貨懐疑論から支持へ──ビットコインが分岐点を迎える今、価値保存手段としての本質を再考する

 近年、ビットコインを取り巻く状況は大きく変化しています。特に注目を集めているのは、かつて仮想通貨に否定的だったトランプ元大統領がその姿勢を一転させ、現在では業界を支持する発言を繰り返しているというニュースです(PBS報道)。一国の指導者レベルの人物がここまで考え方を転換する背景には、ビットコインとその基盤技術が着実に社会に浸透し、その意義や役割が見直されているからに他なりません。

 こうした社会的動きに呼応するように、米国政府がビットコインの戦略的備蓄制度(Strategic Bitcoin Reserve)の設立に舵を切ったという動きも報じられています(Federal Register)。この決定は、国という最大の経済主体がビットコインを“デジタル資産ストック”として経済の土台の一部に据えようとする姿勢を示しています。単なる投資対象を超え、国家レベルの価値保存手段として位置付けられるフェーズに突入したと言えるでしょう。

 では、ビットコインの経済的な意義と、それが本当に“価値の保存”に最適なのかを考えてみます。オーストリア学派経済学は、社会的合意の下に形成される自由市場の重要性と、ハードマネー(金などの希少性ある通貨)の優位性を主張してきました。ロスバードやミーゼス、ハイエクらが語るように、インフレーションに弱い法定通貨と対照的に、発行上限が設けられ、需要と供給の力が働く「デジタルゴールド」としてのビットコインは、まさにその思想の現代版と捉えることができます。

 『The Bitcoin Standard』では、ビットコインは“金のアップデート版”と位置付けられています。その理由は、ビットコインは誰の管理下にも置かれず、自分自身で秘密鍵を保有できる「自律的な資産」だという点にあります。つまり、国や金融機関の信用や規制とは無関係に、自分自身が資産の真の所有者となれるのです。これは、従来の金さえも追い越す、大きな技術的進化と言えます。

 また、最近のビットコイン価格は約1,734万円と歴史的高値を更新しています。しかし当ブログでは、ビットコインを「価格変動のある投資対象」として見るのではなく、インフレに強く、他者の権限が及ばない“安定した価値保存手段”としてポートフォリオの基盤に据えることを推奨します。自分で秘密鍵を管理することで、現実世界のリスクヘッジとして活用する──これこそオーストリア経済学の自由と自己責任の思想と合致するアプローチです。

 さらに、今後は国家や主要金融機関の参入によって、ビットコインの需要・信頼性が一層高まり、その価値は長期的に上昇し続けると考えられます。今まさにビットコインは、国家主導の価値保存手段への進化を遂げようとしています。このタイミングで、その本質的価値と使い方を自らの視点で見直してみてはいかがでしょうか。

### 参考記事
Once a crypto skeptic, Trump is now a big fan of the industry | PBS
Establishment of the Strategic Bitcoin Reserve … – Federal Register
From Bitcoin to XRP: Key cryptocurrency terms and what they mean

*本記事の内容は情報提供を目的としており、特定の投資行動を推奨するものではありません。最終的な判断はご自身の責任で行ってください。

コメントは受け付けていません。